Amazon Connect Tasksにタスクの有効期限を設定できるようになりました
はじめに
Amazon Connect Tasksでタスクの有効期限を設定できるようになりました。
Amazon Connect Tasksは、コンタクトセンターのエージェントに対してタスクを自動的に作成、割り当て、追跡できるサービスです。
これまでは、タスクが作成されてから誰も対応しない場合、7日間で期限切れになる仕様でした。しかし、今回のアップデートにより、タスクの有効期間を自由に設定できるようになりました。
設定可能な期間は、最小1分から最大30日までで、デフォルトは7日間です。
アップデートによって例えば、緊急のエスカレーション用に「作成から2時間で期限切れ」となるタスクを設定したり、エージェントのトレーニング用に「30日間有効」となるタスクを設定したりすることが可能です。
詳細は公式ドキュメントをご参照ください。
試してみる
Connect管理コンソールにログインし、以下の設定でタスクテンプレートを作成します。なお、タスク期間の有効期限以外は設定例です。
テンプレート名:緊急エスカレーション
説明:緊急対応が必要な案件のエスカレーション用
フィールド(表示順)
- タスク名(デフォルト/必須)
- デフォルト値:「緊急_」(エージェントが続きを入力)
- 説明(デフォルト/必須)
- デフォルト値:「問題の詳細を記載する」(エージェントが入力)
- 優先度(必須)
- タイプ:ドロップダウン
- デフォルト値:「高」
- 選択肢:高、中、低
タスク割り当て
- タスクの割り当て選択を許可
- セルフアサイン: 無効
タスク期間
- スケジュール:なし
- 有効期限: 1分
今回のアップデートである有効期限が設定できるようになっています。
有効期限を設定しない場合、デフォルトの設定である7日間が経過するとタスクが削除されます。
これでタスクテンプレートの作成は完了します。
タスクを作成する
タスクを作成し、期限切れになることを確認します。
フローは以下の通りです。
- タスクを作成する
- Default agent transfer(デフォルト設定のまま)に遷移
- Default customer queue(デフォルト設定のまま)へ移行
- ユーザーにタスクが転送される
なお、キューやクイック接続の事前設定については、以下の記事を参考にしてください。
https://dev.classmethod.jp/articles/amazon-connect-task-from-ccp/
CCPを開きタスクを作成します。
タスク名やクイック接続でのタスクの割り当てなどを設定し、タスクを作成します。
タスクが転送されたら、[タスクの承諾]を押します。
[タスクの終了]を押さずに1分経過させると、期限切れになることを確認できます。
タスクが失効したことが確認できました。
また、コンタクト詳細を確認すると、タスクの[切断の理由]が「期限切れ」となっていることがわかります。
参考